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女系天皇を染色体から考えてみた

https://www.nig.ac.jp/museum/history06.html

選挙真っ最中ですね。この時ばかりは立候補する人は大変です。ところで石破総理大臣は総裁選の時に女系天皇を認めるような発言をしていました。私のような素人が何を言っても仕方がないのですが、染色体の理解が進んでいなかった昔には、男系を守ることで天皇家の血筋を残すことができていたとも考えられます。

男女で性染色体が違うことは、理科の時間に習ったと思います。ネーゲリが1842年に染色体と呼ばれる塩基性色素で染まる物質を発見し、メンデルは、1866年に親の形質が子供に遺伝する法則を明らかにしました。染色体の中に、性の決定に役割がある染色体があることを研究者たちが見つけたのは1890年以降のことです。この物質をカメムシの中で発見したドイツの生物学者ヘルマン・ヘンキングは、この物質を「X」と名付けました(イーロンマスクみたいですね)。

このように性染色体のことが科学的に解明されてから、まだ100年ほどしかたっていないのです。そして、女性は「XX」の染色体を持ちます。女性は確かに親から受け継いだ染色体を持ちますが、その子が女の子であれば、父親のX染色体を一つは受け継いでいます。そして女の子が子供を産んだ時、親の染色体を受け継いでいるかどうか、もうわかりません。

男性は必ず父親のY遺伝子をもっています。絶対に持っています。それを下に図持してみました。ちょっとわかりにくいかもしれませんが、性染色体的には女系で天皇に由来する遺伝子を受け継ぐのは難しいことが理解できるかもしれません。

※灰色で塗りつぶしているのは兄弟

※太字は天皇家由来の性染色体を表す

初代の神武天皇が紀元前660年に即位されてから令和の天皇陛下で126代目、実在が明らかな第21代天皇である雄略天皇は、西暦479年に崩御されているとのことなので、少なくとも100代、約1600年は続いています。100年ほど前にやっとわかった染色体の知識がなかった時代に間違いなく、また争いなく続けていく方法は、男系男子で天皇制を維持することだったでしょう。

女系天皇だった場合、権力や武力を持った男が暴力的に女系天皇を妻とし、その子供を天皇としたなら、天皇を名乗るものが乱立し、争いが絶えなくなると考えられます。天皇家の女性を守る意味でも男系天皇の制度は価値があると思います。長い時間をかけて作り上げられた尊い制度なのだと思います。

男性だから優越されたわけではなさそうです。明らかに、誰からも文句を言わせない天皇家の血筋を証明する方法が、男系男子から天皇陛下を選ぶことだったのです。ただ、こう書くと、現代は科学的に遺伝子によって血筋を証明できるのだから女系天皇でも大丈夫と言われかねないのが怖い。

単純なことを小難しく考える、じゅこうさんの木下でした。