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来年度から、広島大学病院で研修を受けることになりました。

来年の事を言えば鬼が笑うと言いますが、2025年4月より週の半分(月・火・水・木)の4日間は、広島大学病院で鍼灸師として研修を受けることになりました。広島大学病院では、がんや慢性疼痛の患者様に、漢方薬や鍼灸施術を利用した外来診療があり、その診療科で1年間の研修を受けることになりました。じゅこうさんでの施術は、毎週金・土・日の3日間だけになりますが、よろしくお願いします。

もともと東洋医学は漢方薬と鍼灸施術の両方を使って治療をしてきました。江戸時代が終わり、明治時代が始まった頃より、欧米の進んだ医学が日本に広まり、感染症を中心にその絶大なる科学性によって大きな差が開き、科学的な根拠に基づく西洋医学が明治政府に指定される医学となりました。

多くの人が、結核やコレラ、痘瘡などの感染による病気に苦しめられましたが、西洋医学である抗生物質や予防接種の出現、衛生環境が良くなったことによって、感染症で死ぬことが一気に減少しました。また、ガンの研究も進み、特に胃がんや十二指腸潰瘍などは、ピロリ菌の除菌によって99%防げるような時代となりました。もちろん、子宮頸がんもヒトパピローマウイルス(HPV)というウイルスへのワクチン接種で感染が防げます。(このウイルスはワクチンで感染前には防げますが、感染してしまうと効果が無いそうです。)

このような劇的な効果のある西洋医学にも弱点がありました。特に日本やアメリカのように西洋医学が行き渡った国でその弱点が明確になっています。それは、慢性病に代表される健康で長生きすることで発生する病気です。西洋医学による治療には手術療法や抗がん剤による治療など、身体を傷つけてしまう治療法があります。命を助けるためにはその選択しかないのですが、それにより身体の不調が発生してしまいます。

そのような患者さんに対応しているのが広島大学病院の漢方診療センターです。私は少しでも多くの患者さんの苦痛を取り除きたいと考えてきましたので、今回縁あって研修生を募集していることを知り、申し込み、小論文、適性検査SPIテスト、面接を経て、合格の連絡をいただきました。

漢方薬の勉強も少し前に始めており、第二類の医薬品を販売できる資格である登録販売者の試験にも合格しています。この資格は以前に薬種商と言われていた富山の薬売りのような配置薬を売る人の資格として有名でしたが、ザグザグなどのドラッグストアでは重宝されているようです。まだ研修を受けていないので、管理者にはなれませんが、漢方薬をはじめとする一般販売薬の知識は少しつきました。

というわけで、来年度からは休業日が増え、ご迷惑をおかけしますが、広島に行っておりますので、よろしくお願いします。

じゅこうさん 木下広志