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世界一周旅行③ サンフランシスコ編3日目

サンフランシスコに滞在する最終日となりました。午前6時55分にサンフランシスコからバスに乗車、Amtrakのエメリービル駅まで移動、8時25分にカリフォルニアゼファー号(California Zephyr)に乗って、シカゴに向けて出発しました。ほとんどのAmtrak鉄道はシカゴを起点にしています。昔のアメリカでは、貨物を運ぶのに船を利用していました。そのためアメリカ中央部に近い五大湖、そこに流れ込む川を利用した海運業の中心としてシカゴが栄えたようです。

https://en.wikipedia.org/wiki/California_Zephyr#/media/File:California_Zephyr_north_of_Green_River.jpg

次に船だけではなく、そこから鉄道網が引かれた経緯からシカゴが鉄道の中心として発展しました。その貨物鉄道のレールを間借りして、Amtrakという旅客を対象とした鉄道の利用が行われているようです。現在のアメリカでは飛行機や自動車が人や荷物の移動として主要な利用方法となっています。Amtrakというのは時間がかかるため、時間とお金にゆとりがある人の移動手段のように感じました。

ただ、景色は最高です。サンフランシスコからロッキー山脈を越えて、2034年に冬季オリンピックが開催される予定のユタ州ソルトレイクシティを通過して、デンバー、オマハと列車は進みます。オマハといえば世界一の投資家ウォーレン・バフェット氏が住んでいる所です。1月末ということもあり、ところどころ雪に覆われ、また川には氷が張っていました。その先に進むと、そこは降水量の少ない砂漠地域でグランドキャニオンのような山がそびえたっており、野生のシカなども見ることができました。

この列車には朝食を含めて3食付いています。時間は厳格でオーバーするとすぐに断られます。時差ボケもあって起きれず、最初の朝食は食べられませんでした。また、食堂に行くと4人掛けのテーブルに知らない人同士で座らされます。それはそれで知らない人と会話する機会がもらえていいのですが、私の英語力では限界があって、すぐに会話が尽きてしまいます。老夫婦の奥さんがこの方には短文でないと伝わらないよとご主人に話しているのはわかりました。

そんな中で、日本語で会話できる韓国人と中国人の女性と、たまたま同席となりました。自分の思うことを言葉にできるのは本当にいいですね。とても会話も弾んで楽しい旅をすることができました。彼女たちも初対面で、どちらの方も途中のデンバーという町で降りて、雪山登山のツアーに参加するということでした。

※個人情報に配慮して画像を加工しております。

約55時間の列車の旅は、個室をあてがわれ、2回の朝食、3回の昼食、2回の夕食、共用のシャワーとトイレ利用で9万円ほど。ホテルに泊まり外食をすることを考えれば、相応の値段かもしれません。また、普段では見られないアメリカ大陸の絶景がついてくるので、私にとっては有意義な移動手段でした。

次回からシカゴ、ニューヨーク編です。お楽しみに!

じゅこうさん 木下広志