クウェー川鉄橋へは、少し高いと思ったのですが、1日のプライベートツアーを予約しました。一人1500バーツ6000円ほどで、朝7時にホテルに迎えに来てそこから直線で130㎞先のカンチャナブリという場所に向かいます。ここはビルマ(現ミャンマー)との国境に近くミッドウェー海戦の敗北が決定的になり占領しているビルマへの補給が海路では不可能となり、タイから陸路での補給路として急いで作られたため、日本兵が主体となったが、連合国捕虜や現地の労務者が投入されたとのことです。
私がイメージするのは、あの口笛の軽快な音色とドラムマーチです。もちろん映画も見ていますが、このころの戦争映画は日本軍人の設定が悪すぎて再度見ようとは思えません。戦争は敵対するどちらにも悪い印象を与え、感情的なしこりが残るので避けたいものです。本当の戦場にかける橋は木製だったそうで、このクウェー川鉄橋は映画のモデルとなった橋ではないそうです。戦場にかける橋は爆弾で壊されてもすぐに修理できるように木製で作られており、このクウェー川鉄橋からさらに200㎞先にあるミャンマー国境に近いジャングルの中にあるそうです。
捕虜たちに労務してもらうことは国際法に違反することではなく、給料が支払われていたという記録もあるそうです。ほとんどは千葉県出身の日本兵や日本の国鉄から徴用された数千人の職員が工事に従事したそうです。下に引用しているMOTO中尉さんのYouTube動画では、この連合国捕虜の中にあの「猿の惑星」の原作者がいたらしく、猿の惑星の映画はこの捕虜生活の中で経験したことからそのアイデアが生まれたと言われています。真偽のほどは解りませんが、その当時の日本軍の捕虜となったコンプレックスがあの映画を生んだと考えれば納得できる気がします。
この熾烈な工事でなくなった方はいくつかの不幸な条件が重なります。例年にない大雨と、それに伴ったコレラの流行です。そして戦争が終わって間もなく連合国は日本軍から捕虜を返還されますが、連合国はこの数千人の自国兵士であるコレラ感染者を射殺して処分したそうです。詳しくはMOTO中尉さんの動画を見て欲しいのですが、なにを信じるかは皆さんで判断してください。
アユタヤ遺跡とクウェー川鉄橋のすばらしさに感動して、「わーいいなー」、「来てよかったー」、「楽しー」と連発していたら、教授は「なるほど!わかった。成功する経営者は発する言葉がすべてポジティブですね。」といつの間にか分析されていました。成功した経営者かどうかは置いておいて、厳しい教授から誉められたのは単純にうれしく思います。でもそれから私は自分の思ったことを言う前にちょっと考えてから言うようにしていました。また分析されているかもしれませんもの。
ところでタイは大麻を吸うことを合法としています。タイの繁華街にはたくさんの大麻ショップがありました。日本ではアメやガムに含まれる大麻様成分が問題になっていますが、タイの町では私がみた感じ、大麻によって酩酊しているような人は見かけませんでした。あまり夜の街に私がいかなかったからかもしれません。私はタバコを吸わないので大麻を吸いたいとは思わないのですが、このカンチャナブリ周辺の大麻畑にはちょっとびっくりしました。見渡す限りの大麻畑、大丈夫でしょうか。ちょっと心配。
タイ古式マッサージの学校は5日間の予定でしたが、講義時間の30時間が満了したらしく1日早い4日間で修了しました。1日スケジュールが空いたので、明日はあのシリラート死体博物館と緑天井の寺院として有名なワット・パクナムでウルトラマン級に大きな黄金仏を見に行きたいと思います。
じゅこうさん 鍼灸師 木下広志